I. 私が家庭集会で神様と出会ったように - 田中成子 - 2002年3月

ハレルヤ! 主の御名を賛美します。 

 今日は皆様の前でお証しする機会が与えられましたこと心より感謝致します。 

 お証しをするにあたって今までの信仰生活がどの様に守られてきたかを振り返り一つ一つの神様の恵みを確認することができました。 

 最初に私とキリスト教との出会いについてお話します。 

 1987年から5年半、やはり主人の転勤でシンガポールに滞在しました。シンガポールはとても湿度が高いせいもあり、私の体調はあまりよくありませんでした。そして忙しい主人は当てにならず、子育ての責任がずっしりと私にのしかかり大袈裟にももし私が死んでしまったら子供達は何を頼りに生きていけばいいのかと心配の毎日でした。 

 そんな思いでの滞在も3年が過ぎてしまった頃でしょうか。一人のクリスチャンとの出会いにより家庭集会へと導かれたのです。 

 初めて出席して驚いたことは,私の体調のために涙を流してお祈りしてくださったことです。何故人の為にこの様なお祈りができるのかしらと不思議に思い、またとても感動し、まったく私の知らない世界へと飛び込んだような気がしました。 

 そして家庭集会で聖書を学ぶうちに、私達は自ら生きているのではなく神様によって生かされていることを知り、死ぬことへ恐れもなくなり子供達のことも神様に委ねることができ、平安が与えられました。イエス様の十字架の愛も理解することができ、帰国を目の前にしての受洗となったのです。嫌でたまらなかったシンガポールでの生活でしたが神様が私の体に弱さを与え導いて下さり受洗が何よりのおみやげとなりました。 

「まことにまことにあなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく死からいのちに移っているのです。」(ヨハネ5:24) 

 日本に戻り、日本での教会生活も初めてでしたが、神様のあわれみにより子供達3人が次々に受洗の恵みにあずかり我が家でも家庭集会を開いたりしておりました。 

 でも悲しいことも沢山ありました。人一倍元気でした私の母が亡くなり、続くように主人の兄も亡くなってしまったのです。看病生活の中いろいろなことがありましたが、神様はその時その時に必要な助けを与えて下さり、教会の方々の祈りに支えられどんなに慰められ励まされたことでしょう。 

「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。」(ローマ12:15) 

 本当に神の家族のすばらしさを体験し、困難の中でも感謝の日々であったことが思い出されます。 

 日本での生活も6年経ち、今度はロサンゼルスへ転勤となリました。そして今、この地で家族で礼拝を守ることができ、皆様と神の家族になれましたこと本当にうれしく思っております。 

 昨年、大谷先生より「家庭集会をしませんか?」というお話があったとき戸惑いもありましたが、私が家庭集会で神様と出会った様に、まだ神様を知らない方々がひとりでも神様に出会いすばらしい神の家族の一員になれることを願い、一歩踏み出すことにしました。 

 オリーブ会を続けながら、弱さゆえに状況に振り回されてしまったり思い煩ってしまう私ですが、主に信頼し、皆様と共に分かち合い神様をほめたたえていきたいと思います。