私は1998年2月に神戸ホーリネス教会にて洗礼を受け、その後すぐクリスチャンである日系二世の夫と結婚し渡米しました。当時はアメリカ生活に慣れることや主人の2度の転職で精神的に辛い時期があったものの、通っていた教会の皆さんの祈りと励まし、神様の守りの中で楽しく過ごしておりました。 やがて私は妊娠し、これから母親になるという喜びと自信を持つようになりました。独身の頃から丈夫であったので出産に対する恐れもなく、生まれてくる子供がかわいいに違いないという喜びでいっぱいでした。ところが出産時は耐えられない程の陣痛が2日間も続き、体力が弱りはてた状態で、子供が無事に生まれた時には子供の顔を見る余裕など全くありませんでした。産後もゆっくり寝る暇もなく体温検査、血圧チェックと起こされ、赤ちゃんがお腹がすいていますよと言って泣きわめいている我が子を連れてこられたりして出産の喜びを感じるどころか、我が子をこれから育てられるのだろうかという不安で一杯でした。 退院後は日本から両親が手伝いに来てくれていたため家事を全て任せてしまっていた状態でした。そんな時私はこんな状態では聖書を読むことも、教会に行くことも出来ないので育児が楽になるまでお休みしようと決意し、子供の検診以外は外に出ず、両親が帰ってしまった後は日中子供と2人きりの生活を送っていましたが、私にとってそんな生活は孤独でした。主人が帰宅しても文句しか言えない状態でした。 そんな時、家庭集会をされており3人の子供さんのいらっしゃる方が私に電話をして下さいました。当時大谷先生ご夫妻がその方と共に始められた家庭集会に私をお誘いしてくださる為でした。彼女は子育ては孤独だから一緒に励まし合っていきましょうとおっしゃってくださいましたが、とても子供を連れて彼女の家に行ける状態ではないのでお断りしました。 でも確かに孤独という子育ての中であった私は家庭集会へ行くことで神様は何か答えをくださるかもしれないと思うようになり、慣れない準備にとまどいながらも参加しました。家庭集会の場所についた途端にもう疲れ果ててしまったのですが、私はそこにいるだけで励まされ、また今まで気がつかなかった育児についての聖書の箇所を見つけることができ、神様は私に期待以上の恵みを下さいました。身体がぼろぼろであっても心が満たされることが今の私には本当に必要なんだということを神様は教えてくださいました。 やがてその家庭集会は私と子供にとってとても大切な場所となり、日曜礼拝も喜びを持って家族全員で出席出来るようになりました。 月日は流れ二番目の子供が信じられない程の安産で与えられた頃に、神様はサウスベイへ私達家族を導かれました。慣れない土地での不安はありましたが、大谷先生のいらっしゃる教会があるということを頼りにこの教会に来るようになりました。 当時オリーブ会があり、私はその会に誘っていただいて喜んで参加させていただいていたのですが、スタッフの田中姉が日本に帰国されることになり、田中姉に代わって会を続けてくださる方が必要になりました。家庭集会は私にとって必要であり、自分がそこで本当に神様の恵みをいただいた事実を是非自分のまわりにいる人達にも知ってもらいたいという気持ちを持っておりましたので、神様には「もし神様が私に家を開放することがみこころであるならば、家庭集会が出来る場所を与えてください」と大胆に祈ったりもいたしました。 やがてサンノゼの家が無事に売れ、こちらで家が与えらると、やっぱり私には出来ないという思い、誰も来てくれないかもしれないという恐れを持つようになり、家庭集会に参加はしたいが会を開くことはやっぱり辞めようと思ってしまいました。ところが生きた神様は私にそろそろではないですかと何度もおっしゃるようになり、礼拝のメッセージで大谷先生が「福音を述べ伝えることをしないということは簡単であるが、神様との信頼関係を深めることは出来ない」と言われた言葉に私は神様から勇気を与えられました。また神様は私に神様がいらっしゃる会は神様が必要な人を集めてくださるから神様の指示通りに私が行なえばよいことを教えて下さいました。 また主は自分で祈るだけでなく、夜の祈り会に参加し、主にある兄弟姉妹と共に祈ることも教えてくださいました。大谷先生ご夫妻に相談したところすぐに家に来てくださり、自分1人ですべてを行なおうとは思わず、誰かと一緒に協力することを教えてくださいました。私は神様に以前から一緒に家庭集会が出来たらと願っていた井出姉がどうか一緒に会のために働いてくださるよう祈りました。井出姉は喜んで受けてくださいました。私はその時神様はみこころならば必要な人を必ず与えてくださるのだと確信することが出来ました。 会の具体的なことを祈りながら決め、無事に3月18日に第一回目「みつばさの会」を主の導きによって行なうことが出来ました。神様は必要な人を集めてくださり、皆さんに楽しんでいただくことが出来ました。まだまだ会は始まったばかりです。これからも神様に知恵を頂き、神様に使われる者として働くことが出来たらと思っております。そして何より来てくださる方がCommitしてくださり教会にも繋がり主と共に生きて行くことが出来るよう、スタッフとして祈り続けていきたいと思っております。最後にこの「みつばさの会」のために陰で多くの方々がお祈りくださっていることと私の家族の協力にも心から感謝したいと思います。 |