松木祐三師は1935年愛媛県に生まれ、東京聖書学院(ホーリネス教団)アズサ大学、ゴルデンゲイト神学校、アジア神学大学院を卒業。東京聖書学院教授、八王子ホーリネス教会、陣馬高原キリスト教会牧師を歴任。 神の約束事は、短期間のものではありません。私たちはどうしても「今すぐ」の答えをほしいのですが、神は今の私たちの必要をご存知なのでないでしょうか。それは神のご計画の中に組み込んでおられるはずです。約束の神を、私たちは生涯を通して見上げていこうではありませんか。神は約束を通して、大きい祝福を与える用意をしておられるのです。 わたしには、二人の兄がいます。その内の一人は60歳を過ぎてクリスチャンになりました。両親がクリスチャンであったため、私たちは皆、幼少のころから神の恵みに預かっていました。兄も同じでした。幼いとき恐ろしい病いにかかり、死ぬばかりになったのですが、不思議な神の御手によって癒されたのです。 しかし、戦争などがあり教会も閉鎖され、彼は入信の機会を失いました。兄はよい人柄で、わたしも尊敬しています。でも、両親はイエス・キリストの救いの恵を彼に分かってもらいたく、天国に入ってもらいたいと願い、とくに母は祈っていたと思います。しかし、両親が生きている間は、神の答えはありませんでした。ところが両親が天に召されたあとで祈りの結果が表されたのです。 私たちは、なぜ神様がそのようになさるのかは分かりません。ただ、確かなことは、神は私たちのことを知り、祈りを聞いて下さっているということです。 私たちは、神の救いのご計画を系図を通して学びました。摂理のみ手によって、私たちを導かれる神を信じたいと思います。たとえ罪の中にあると分かっていても、イスラエルの民を救われた神の憐れみと愛を信じたいと願います。このようにして神の民は作り上げられるのです。 |